勉強を教える方法の話しをしているのに、逆説的ですが、勉強そのものは教えられなくても大丈夫です
親御さんがやるべきなのは「やっているか/やっていないか」「どのようなやり方をやっているか」という事の理解です

勿論教えられる間は教えた方が良いですが
子供が成長すると、そもそも学力の向上について行くのが大変になってきます
いかんせん何年も前の事ですから、思い出すのも一苦労です
しかも場合によっては、当時の内容と異なる所も出てきます
一生懸命教えたのに、それが間違っていたりしたら、それこそ骨折り損のくたびれもうけです

内容よりも、どんなやり方でどんなペースで勉強しているのかの方が大切です

やり方は色々あると思います
別にどのやり方が良いかと言う事では無くて、ちゃんと目的を持ってやれているのかを見てあげるべきなのです
多くの子供にみられるのが、同じやり方をずっとやっていて、成績が上がっていないのにやり方を変えていないという事です
親御さんが見ていれば、すぐにでも気付く内容なのですが、親御さんの多くが子供が勉強をやっている事に満足してしまい
どういうやり方をやっているのか、意識していないのです

テスト問題のどういう問題が解けなくて
その問題を解けるようになるにはどういう事をしなければいけないのか
どういう問題が解けていて、それはどういう勉強が身を結んだのか
それを子供と一緒になって考えるのが、家庭学習に必要な事です

どの位やっているのかも同じ事です
子供の生活だって不規則です
親から見れば、毎日勉強出来て当たり前でも、子供には子供の事情があります
勉強をさせたければ、普段はどのくらいの量をしているのか
沢山やる時はどの位やればいいのか、今日は時間が取れないのであればどれだけやればいいのか、それを理解している必要があります
ただ勉強をしなさいというだけでは、子供は嫌気がさしてしまいます
褒めようと思った時に、何をどれだけやったか分からず褒めてしまうと、子供はかえってやる気をなくしたりもします

家庭学習をしっかりして成績を上げるためには
勉強の内容を教える必要はありません
いつも何をしていて、どの位、どうやっているのかを理解して
もっと成績を上げるために効率的なやり方がないか一緒に考えてあげる事です
あるいは、子供の都合に合せて勉強量を調節してあげる事です

勉強を教えるというのは
勉強のやり方を教えてあげることだというように考えて下さい